スパイ密談レストラン Scott's ロンドン

フレデリック・フォーサイス(Frederick Forsyth)というイギリス人小説家をご存知でしょうか? 私は正直知りませんでした。ただ彼の作品の一つのオデッサファイルというタイトル以外は。

 

このシーフード高級レストラン Scott's は、ロンドン、メイフェアにあり、世界大戦、冷戦時代には、(今も)スパイが活動するというSouth Audly Streetから角を曲がったところのMount Streetにあります。わたしは、いつも有名人がこのレストランから出てくるところをパパラッチされているので(かのマドンナも!)、そういうレストランとしてしか知りませんでした。

http://www.scotts-restaurant.com/

 

前置きが長くなりました。このスコッツが何度も出てくる、先述したスパイ小説大ファンのお客様のリクエストで、このレストランへちょっとおしゃれして参入。写真はちょっと遠慮して中の写真はサイトでご覧になっていただくとして、店内観察。お客は白人男性ご年配を中心にビジネスディナー? そのあと女性交じりのグループなどで7時半には満席。

 さすがシーフード専門レストラン、ロンドンではめずらしく、そのカキ、魚は絶品。とくに注文したドーバーソールは、持ってきた後テーブル横で、美しく骨だけが外され、その身はまるで初めから骨抜きだったように、二皿に美しく盛られ並べられたのでした。パセリ入りのバターがジュとかけられ、ready to eat.

途中、おすすめのチーズメニューでウェールズから来たという、とろけるチーズがのったあつあつビスコットは何のソースが引いてあるのかこれも絶品。(しかし小さい)

 締めはデザートとコーヒー。チョコレート爆弾と称される、薄いチョコでできた丸い球体の上にアツアツのチョコソースがテーブル上でかけられると、中からバニラアイスが。

 

確かに食事と雰囲気は極上でお客様のリクエストがなかったら、私は来る機会がなかったかも。しかし、なんといっても私の仕事冥利に着きるのは、お客様の「十数年来の夢がかなった。すばらしい!」と連発されるその笑顔でした。

 

お値段はちなみに、カクテル2杯、シャブリ1本込みで£197。 ロンドンでは安くはないけれど、円高の今、これは私たち日本人、経験するしかないでしょう。