ストリートアーティストBanksy(バンクシー)、45万ポンド、オークションの行方

Banksy

グラフィティ・テロリストとも呼ばれる反権力、反政府、反資本主義のメッセージ性の強いグラフィティ(落書き)を書く、神出鬼没で正体不明(現在少しずつわかってきている)アーティストBanksy. 彼の活動は、アメリカ、パルスチナにまで出没し、日本でも大いに知られるアーティスト。


彼の道路壁に書かれたグラフィティは、いまや壁の持ち主は、30万円で購入を依頼されるも、その絵は300万円で売られ、その価格で買われた絵は、3000万円で売られるという、富裕層の間で売買されるという、当の本人には一銭もお金が入らない、なんとも皮肉な、有名人が喉から欲しがるアーティストになっている。(本人は、ナイキや、ほか巨大企業からの仕事の依頼をすべて断っている。)


そのバンクシィーのWood Greenという北ロンドンで書かれた絵が、壁から消え、数千マイル離れたアメリカ、マイアミでオークションに売られる予定も、その寸前でキャンセルされたと物議を醸しだしている。


1ポンドショップの横に描かれていた、このSlave labour(労働の奴隷)というタイトルのグラフィティは、450,000ポンド (7020万円)で売買される予定だったが、ロンドン地元の市役所が、その紛失の行方捜査を英国最高警察から、アメリカFBIへ以来したことから、このオークションが中止になったらしい。

 

この絵は、国外の子供の労働により、イギリス国旗を作っている(イギリス経済が成り立っている)ことを皮肉り、批判したメッセージになっている。

 

しかし、「このバンクシーの絵は、この町の住人皆のものだ」と言って返還要求していた、このHaringayCoucil(市役所)が、イギリス・コベントガーデンでのオークション(6月2日開催予定)を認めたのは、結局は彼らもお金が欲しいということね。