縫製工場事故、ユニクロのバングラデッシュへのプローチ

まだ記憶に新しい1000人を超す死者を出した、バングラデッシュの縫製工場の崩壊事故。

 

きょうのファッションニュースによると、イギリスのテスコ(Tesco)と、日本のユニクロの、バングラデッシュの縫製工場へのアプローチへの違いがニュースになっている。

 

テスコは、食品では最大級のスーパーだが、近年バジェット・ファッションブランドGeorgeを展開している。過去12か月に15の工場で、その安全性の懸念が報告され、結果、そのすべての15の縫製工場の契約を解除、撤退したと伝えている。工場の経営者側と、テスコ側との建物の安全性の見識の違いがその原因のよう。その向上のためには、「即効性ある方法は、撤退するしかない」とテスコは語っている。

 

反面、昨日のファストリテーリングの柳井社長の発表では、2つのユニクロ店がバングラデッシュにオープンする予定で、7月5日、首都ダーカに開店予定の店舗は、「地元の人により製作される、地元の人のための服」を供給する予定だそうだ。また、その収益は、地元のGrameenを本店とするチェーン店を展開するために投入される計画ということ。

柳井社長の発表によると、

「私たちの次のステップは、この急発展しているバングラデッシュに長期的にサポートを提供することです。貧困、衛生、また教育に関連する問題を解決するため、収益はビジネスに再投入、出資されます。バングラデッシュの人々の生活標準の向上と、自給自足による、独立性を育てることが、私たちの目標です。」

 

どちらのアプローチが、賢く、バングラデッシュの人々を考えた行動かは、一目瞭然だ。

日本で、たぶんNHKの番組で、若い女性タレントが、1か月間ユニクロ世界貢献部門に勤務経験をする番組を見た。彼女は、貧しいアフリカに1週間滞在し、彼らが必要とし、またユニクロが供給できる物を製作する任務を負い、その製作過程が放映された。

東京で生活する物質的に恵まれた若い彼女から、「どれくらい置きに服を買いますか?」と質問をされた、赤ちゃんを抱えたアフリカ人女性は困惑して、お金がないから服はめったに買わないと返事をしていたのが印象的だった。

 

柳井社長、その部下たちへの厳しい教育方法の噂を見聞きして、個人的にあまりいい印象のないユニクロ社長。今回の決定は、海外に住む日本人として誇りに思います。