リージェントパークのローズガーデン、とちょっとだけ歴史

ロンドン中心部やや西北に、広大に広がる公園リージェントパーク。ここは、1540年当時、ヘンリー8世が購入した狩猟の森、マーリルボーンパーク(Marylebone)だった。1646年市民派クロムウェルが市民戦争に勝つと、この土地はリースという形で一般人に売りに出されたものの、1660年チャールズ2世が王位を取り戻した際、その所有権を持つリーダーを処刑(!)し、所有権を主張する人たちも無視し、王族の所有権にしてしまう。

 

1812年、建築家ジョーン・ナッシュ(正確には製図者ジェームス・モーガンと共に)が建設に取り掛かるも、その目的はビラ(Villa、夏用の家)を備える、王子や富裕層のための夏用の避暑地としてだった。(そのビジネスは成功はしなかったらしい)

 

そしてついに、1836年、パーラメント(国会)から民間人へののオープンスペースの必要性が問われ、初めてこの公園が、まだ週に2日の範囲でやっと一般公開されるようになった。1860年までには、年間数千人が訪れる公園になり、現在私たち一般人が当たり前として、訪れられる公園になったわけですね。

 

そして、ここが見所の1930年代に作られた、クイーンマリーズガーデン。ここには円形状にベンチが供えられた、ロンドン市内最大のローズガーデンと、小さな「えっ、これ?」と思わせる日本の庭が配置されています。

 

美しく整備、管理されるローズガーデン、反面、この日本の庭?はもう少しお手入れしてほしいかな? この「日本の庭」ちょっと隠れているので、どこか探してみてください。 

 

6月の今の時期にしか見れない、この美しいローズたち。フォトギャラリーで、写真だけでも楽しんでください。