歴史の建築で食事:圧巻のロイヤルエクスチェンジ=王立取引所

 ロンドンの金融街、シティにあるロイヤルエクスチェンジ(王立取引所)。

地下鉄バンク駅から3番出口から出ると、真正面にこの壮大ビルが現れる。

夜はライトアップが美しい。(しかしここは入口じゃないんです。左横に回って)

 

天井高いこのレストランで食事するのは、結構気分がいいですよ~。建築の内装も美しい。(お食事、髙くありません。写真撮影禁止ですが、特別に許してくれました。^^)

 

この圧巻の建物の歴史を紐解くと:

 

この王立取引所は、シティの商人だったトマス・グレシャムとシティのギルド(商人組合)が協力して1565年に設立した商品取引所。その後1666年と1836年の大火で消失、現在の建築は、3代目の1840年代に建築。(それぞれの開館は、それぞれの時代の女王が立ち会ってオープンしています。1565年はエリザベス1世、1840年は、ビクトリア女王)

 

1565年の設立者のグリシャムは、羊毛ギルドの会員、英国王室の代理商人として世界初の商品取引所がある、ベルギー、アントワープ取引所に派遣され、商社マン、金融課として大活躍していました。ところがスペインのフェリペ2世がアントワープを攻撃、この取引所が機能不全になり、ロンドンに同様の目的の取引所の建設が必要になったわけです。

 

グレシャムは、私財を投じて建築費用を捻出。建築用地はシティ市と、シティに古くから存在する、「Great Twelve」と呼ばれる12のギルドが提供したそう。その取引所の正面の鉄扉には、グレシャム家の紋章と、12のギルドの紋章が掲げられている。

 

2001年以降の現在は、オックスフォード不動産グループにより、83.6ミリオンポンドで購入され、高級ブティックとレストランが入る商業目的の建物に代わりました。

 

金融街にあるため、日曜日は営業してません。気を付けて。