メイフェアの皇室御用達し狩猟店Purdey

狩猟をしなくても食に困らない現在、いまや貴族の趣味と言っていい狩猟(ハンティング)。 


今も昔も富裕層が住むMayfairを歩くと、こんな小さな無名のお店に王室御用達しのワランティーが付いているお店をよく見かけます。

イギリスらしい歴史の文化を感じるこのお店は、Purdey & Son. 

ショーウインドーの上には、3つのワランティーが見えます。(女王、ウェールズ皇太子ともう一つ)

 

1814年から狩猟用の銃とライフルを作っているこのお店は、今年でちょうど200年。代々Purdey家で受け継がれる家族経営の会社。

 

ビクトリア女王の時代、当時問題が多かったドイツのライフルを修理して以来、最高級品をつくる「銃メーカーのキング」として名を馳せているらいいです。

ここもウィンドウはクリスマスの準備。

 

1690年代、スコットランド東部から仕事を求めてロンドンに写ってきた祖先は、今のロンドン塔の近くにお店を構える鍛冶屋でした。その彼の2番目の、1793年に生まれた息子Jamesが、銃メーカーに丁稚修行をしてビジネスを起業。


肖像画のある彼が、2代目経営者、James Purdey the younger. 父と同じ名前を息子に付けることが多かった当時、「若い方のJames」という呼び名でよばれました。

 

彼の時代に1868年ウェールズ皇太子、1878年に女王のワランティーがビクトリア女王から授けられ、彼の時代にそのビジネスが大きく成功した模様。

そういえば、5~6年前数、減っているキツネ保護の目的で、狩猟禁止の令が出され、馬に乗った狩猟グループが反対活動をしていたニュースを見た記憶も近年の事。

 

時代の変化に伴って個人での経営は簡単ではなくなったことが容易に想像できる中、このPurdeyは、1994年、スイスのラグジュアリーブランドの会社リシュモンに買い取られました。 しかし、リシュモンはPurdey家のひとりを社長に推薦。代々の家族経営を貫くことに。リシュモンの粋な計らいに関心。

 

狩猟のファッションや小物も販売すると同時に、女性や子供の狩猟レッスン講座も提供している。

イギリスの狩猟経験だけされたい方も、この講座に参加されてはいかが?

 

http://www.purdey.com/shooting-life/shooting-courses/

 

そうそう、話しは変わりますが、1883年以来の店舗があるこの通りSouth Audley Streetは、戦時中や今もスパイが活動した通りで有名。 一見何気ないお店も、実は盗聴器を売っていたりスパイ道具を売っているお店もあるのです。 探してみて。

 

●ロンドン観光、個人ガイドのサービスを提供しています。