英語の現地オプショナルツアーに、置いてきぼりなったお客様のために急きょ、9月4日(火)ストーンヘンジ行きを決行しました。ロンドン発のバスツアーでは片道3-4時間かかるルートですが、電車(1時間半)と現地観光バス(30分)を使えば、現地まで片道2時間で着きます。(時間帯によっては、片道2時間半かかる電車もあるので注意)
ストーンヘンジは、みなさんもご存じのとおり、謎の多い古代遺跡としても知られており、ユネスコの世界遺産になっています。ストーンヘンジ横に併設する観光客用の駐車場の下からは、新石器時代(8000BC)に建てられていた大きな柱の跡の穴が見つかっています。また3000BCには、土葬の始まりを示す、30体の人骨の欠片がカーサスという土塁の中で見つかっています。
2011年11月26日の、イギリス地元の新聞 Independentによると、今まで単たる推測であったストーンヘンジの作られた目的が、バーミンガム大学とビエンナの研究室の共同研究で証明されたそうです。それは、ストーンヘンジ横に見つかった2つの新たなカーサス(土塁)は、1年に一度夏至の日の、日の出、日没だけでなく、太陽が日中の頂上に来る際も、ストーンヘンジの中心とすべて結ばれるそうで、これは偶然に発生する確率は極めて低いことがわかり、これはまさに、太陽崇拝のために使われた神聖な神殿だったのです。
さて、ロンドンから出る電車に乗ってソールズベリー駅に着くと、駅前から出て巡回する観光バスに乗ります。英語で録音した観光案内が、運転手さんに代わって「I’m Martin.」と言って自己紹介して流れ始めます。日本では、観光案内に名前流れるかな?思わず、ほほえましくて笑ってしまいました。イギリス好きです。
現地に着くと、周りは羊の群れがのんびり草を食む、のどかな牧場が広がる大平原で、地平線が見えます。入り口で、「Japanese」といえば、その言語をセットしてくれたオーディオガイドを渡してくれます。流れる説明、または、ちなんだお話しを聞きながら、今はただの廃墟となっている石の遺跡の回りを、(普通に歩けば15分とかからないところを) 1時間かけてゆっくり歩きます。
このオーディオガイドのお話しを聞きながら思ったことは、神話や、これにちなんだお話しがいかにアイルランドと関わりが多いことか。私は個人的に、ケルト文化 (当時、自然万物のそれぞれの中に神が存在すると信じていた)と深いつながりがあるよう思うのは、私だけでしょうか。
(※ロンドン、ウォータールー駅から出る列車は、車両が途中から分かれ、別方向に行きます。また、ソールズベリーから乗る観光バスもコースがあり、ストーンヘンジ行きは、Old Sarumという町の観光とストーンヘンジの入場料も込みの金額20ポンドを払います。最終バス時間が、シーズンによって違うので乗り遅れたら、大草原の中に立ち往生ですので気を付けて。)