未来のロンドン地下鉄:運転手なしのペンドゥーリノ

今日、ロンドン地下鉄、交通局チーフの発表によると、2020年から250本の地下鉄の電車が「ドライバーレス」(運転手不在)となるそうです。

 

ドライバーなしで運転されるなんて、あの扉が閉まっている最中に飛び乗るロンドンっ子の特技が、たまに失敗してバッグが挟まったままで進行してしまうとき、どうするのかしら??

 

150年前に作られた小さいトンネルのため、上部にエアコン設備とつけることができなかった列車も、車両の下につけることに成功。

 

新しい列車は、日本では当たり前の、列車のつなぎ目を通り抜けられ(これは15年前来たばかりで知らなかった私が、ドアを開けて通り抜けると、なぜが人々の注目の視線を感じていていたのは、走っている列車がむき出しで危険だったのです。知らないとは、怖い、汗)、ステップフリーアクセス(車いすベビーカーにフレンドリー)、広い間口で収容人数を増やすんだそう。

 

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追悼:特別な人生を生きた素花さん ~個人ガイドのお客様~

「いい人は早死にするっていいますから、もっと悪いことして長生きして下さいよ。」

 

今年2014年の2月にロンドン旅行に来られた素花さん。個人ガイドのお申込みとしては最長の9日間を同行させていただいたお客様。はく離骨折を2週間前にしたばかりで、医者からはよくこの状態で、とあきれられて来たとロンドンに来られた素花さん。

 

お話が楽しくて、中国人の振りをしてたくさんの人を信用させる特技と笑いで、人を魅了することが得意の素花さん。

 

初対面の皆が、ついつい自分の打ち明け話をしてしまう魔法を持っている素花さん。

 

不幸な生い立ちで、子供の頃からずっと一人で生きてきて、はじめての孫が生まれたとき、「こんな僕に孫ができるなんて」この子のために生きようと、腎臓移植を決心された素花さん。

 

「どうにかなるだろう」と貯めたお金で1970年代にアメリカに行き、「どうにもならなかったね。」といいながら、メールボーイをしていたニューヨークで、商社の本社のボスから採用され、3年後に日本支社の副社長になった素花さん。

 

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ちょとだけ郊外、Belleが住んだ貴族の館美術館、KENWOOD HOUSE

映画Bellの主人公、ダイドー・エリザベス・ベルが、法廷裁判官だったマンスフィールド伯爵と住んだお家、Kenwood House.

(歴史背景を知りたい方はこちらから)

 

第1代伯爵マンスイールドが、1776年、当時有名な建築家Robert Adamに依頼した豪華な館。

1910年、6代目マンスフィールド伯爵が遺産相続税の事情で手離し、ギネスビールの創業者エドワード・セシル・ギネス=アイビー伯爵が購入した。

現在見ることができる第一級の絵画のコレクションは、このアイビー伯爵の所有、インテリアコレクション。レンブラントの自画像、フェルメールの「ギターを弾く少女」が有名。

現在はイングリシュヘリテージ(イギリス遺産)が管理するこの豪華な建物は、1年半の閉鎖の後、2013年に再オープンした。再修復されたその内装は、1776年ダイドー・ベルや、マンスフィールド伯爵たちが見ていた内装に忠実に戻されたそのグレートルーム図書館は見事。

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11月公開映画「Paddigton」:セルフリッジとくまのパディントンの深い関係

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