ロンドン、アビーロード クロッシング- ビートルズの横断歩道を渡る

Abbey Road

私は現在、地下鉄ジュビリーラインのスイスコテージ駅の近辺に住んでいます。それは、セント・ジョーンズウッド駅のすぐ隣の駅になり、徒歩でも20分でも歩いて行けるところに、この有名なAbbey Roadがありました。

 

ありました、と言ったのは、私はこのエリアに12年近く住んでいて、実は、今回お客様の観光コースのリクエストの中にあり、実は初めて行ったのでした! もちろんアビーロードがどういう物かも知っていますし、長いアビーロードは、住んでいる家の裏まで来ているので、ある意味、「渡ったり」「歩いた」ことは数えきれないほどあるのですが、この有名な横断歩道を歩こうという強い意志がなかったので、今回お父様がビートルズの大ファンと言われるお客様のリクエストで行くことになりました。

 

Abbey Road Studio
アビーロードスタジオ。ポールマッカートニーの自宅には、使い慣れた第2スタジオと同じものが自宅に再現されているらしい。

調べていくうちに、いろんなことがわかり、申し訳ない、今まで行ったことなくて反省。簡単にその歴史を説明すると:

 

1970年代 グラモフォン社はコロムビア・レコードと合併しEMIとなり、スタジオはEMI Recording Studiosという名称だった。 

 

1969年 ビートルズがスタジオの前の通りに因んでレコード『アビー・ロード』を発表(アルバムのジャケット写真はスタジオのすぐそばにあるアビー・ロードの横断歩道で撮影された)。それ以後「アビー・ロード・スタジオ」と呼ばれるようになり、後にAbbey Road Studiosと改名された。

 

2010年2月 EMIは運営が困難なためスタジオを売却する方針であると報道された。しかしこの報道後スタジオ存続を願う人々や団体による反響が大きくなり、ポール・マッカートニーのメッセージやナショナル・トラストによる保存の意欲なども報じられ、数日後、EMIは買収計画を見直すと伝えられた。

 

2010年12月 スタジオ前の横断歩道は、世界中から多くのビートルズファンが訪れる場所となり、その文化的背景から景観の保存が検討され、アルバムジャケット撮影から41年後、イギリス政府により、この横断歩道は英国の文化的・歴史的遺産の指定を受けた。

上写真(拡大してご覧ください)は、Abby Road StudioのFacebookから引用されました。スタジオの塀の壁は、隙間ない落書きでいっぱいです。世界中のビートルズファンの伝道地になっていることが、視覚的にうなずけるところとなっています。

 

今回、世界にいる方に、同時中継のライブでアビーロード横断歩道の様子が見られる面白いものを発見しました。アビーロードスタジオのサイトで、道路に設置されているウェブカメから、そのようすが伺えます。みんなこれが世界に放映されていることは知らずにが、知っていてか、ポーズをとっているのがおかしいです。

皆さんも楽しんでください。その中で、視聴者の投稿がアップされているものを下に紹介しておきますね。

 Abbey Road Studio

 

下の写真は拡大してご覧いただけます。

「写真撮影により、たくさんの車を止めている」の図です。
「写真撮影により、たくさんの車を止めている」の図です。

セント・ジョーンズウッド(St. John's Wood)駅から徒歩5分のところにあるAbbey Road Studio。

 

追記の情報ですが、当時のスタジオのアシスタントを務めていたジェフ・ジャラントによると、あのビートルズを代表するレコードアルバムジャケットは、写真家により、あの横断歩道でほんの10分ほどで、たった6枚を撮影されたそうです。

そのセントジョーンズウッド駅に併設する小さなカフェがあるのですが、これは彼が経営(スタッフが店舗勤務)していて、ビートルズ・グッズが買えます。覗いてみてみるのも面白いですよ。