スタイルゲートが、インタビューされました! ロンドン新聞「イギリスに暮らす」

このサイトを立ち上げたのが、2012年4月。そして、ロンドンへ戻ってきた2012年6月からこのサービスを提供し始めて早8か月が経ちました。

 

その間、ロンドン観光のご案内をさせていただいたお客様、また商品をご注文していただいたお客様たちへ、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。

 

ここロンドンで、共同通信社特約で発刊される「Japan Update Weekly」という新聞からインタビューを受け、私のことを紹介していただく運びになりました。この紙面の「イギリスに暮らす」というコーナーは、イギリスで面白いことをして活動している日本人の方々を毎週紹介するコラムです。

 

これも、私の活動が少しずつ皆様に知っていただき始めたということを感謝するとともに、日本と英国のGate (門) となるべく、これからも誠意のあるサービスを提供させていただきます。

 

これからもご注視いただき、みなさまに喜んでいただくよう活動させていただきます。これからも、引き続きよろしくお願い致します。

 

※Japan Update Weekly新聞のオンラインバージョンのインタビューページはこちらから下はその新聞の現物、クリックすると大きくなります。

Japan Update 「イギリスに暮らす」記事から

大好きな街イギリスのことをファッションと観光を通じて日本に暮らす方々を知ってもらいたい。そんな想いで英国製品の輸出、ロンドン観光ガイドとして活動するStyle gate代表の山城みつかさんにお話をお伺いしてきました。 

●イギリスに来られたきっかけはなんだったのですか?
日本で、アパレル関係で働いていたのですが当時、自分がやりたいことをやりつくした感があったんです。そんな時、旅行でイギリスに訪れた際「これこれ!」と、自分に今必要なエッセンスを感じたと同時に、潜在意識の中でイギリスに呼ばれているような気がしました。小さい頃から絵を描くことが大好きで、ドレスの絵だったり、自分が描いた絵の女の子が暮らしている建物や生活のイメージだったりが、イギリスのヴィクトリアン時代そのものでした。この時、親近感、そして強い興味がわき、自分がイギリスの文化に共鳴していると思いましたね。そんな時、私が暮らしていた福岡にブリティッシュカウンシル・イングリッシュスクールが、イギリス旅行に行く前に開校しました。どうしても、イギリス英語でなくてはならない気がしていたので、運命を感じたんです!そしてこの旅行の次の年、一九九九年に渡英しました。

●なぜアパレル業界に入られたのですか?
実はアパレル業界に入る前は、金融関係で六年間働いた後、グラフィックデザイナーとして働いていたんです。先ほどもお話したようにもともとクリエイティブなことに興味があり、ファッションも大好きだったので、そのままそういう業界に進むべきだったんでしょうけどね(笑)。アパレル業界とは違う分野で働きながらも、興味のあったファッションスタイリストやインテリアデザインのスクールに通い、個人的に勉強していました。しかし、ひょんなことから、アパレル業界で働くことに。最初は販売員という職種に戸惑いを感じることもありましたが、本当にファッションが大好きで、知識もそれなりにあったので、あっという間に店長としてお店をマネージメントしていく役職までたどり着きました。この時、働いていた会社を辞めた後に、当時の上司から「一年のうち九ヵ月近く使うことのないショールームを何か有効的に使うことはできないだろうか?」という相談を受け、そのショールームを使って自営業という形で洋服の販売を始めたんです。この経験で、自営業の酸いも甘いも知ることができました(笑)。この仕事にやりがいは感じていたのですが、だんだんと新しい刺激が必要だなと思うようになり、渡英することに決めたんです。

●イギリスに来られてからはどのような活動をされていたのですか?
最初は語学学校からのスタートでしたがロンドンに来てすぐに、たくさんのアパレル関係のお店に足を運びCVを配って回りました。英語もそんなに完璧という状態ではもちろんありませんでしたが、熱意が伝わり仕事をさせていただけることになったんです。最初は言葉の壁などもあり悔しい思いをすることも多々ありましたが、その経験を踏み台にその後はハロッズ、ハービーニコルズ、スローンストリートの店舗、そしてセルフリッジで七年間、合計十一年間ロンドンのアパレル業界で勤務しました。これらの経験は、ロンドンのハイソサイエティーを見ることができ、とても刺激的で楽しいものでした。有名な女優さんや俳優さんを接客したり、はたまた音楽関係の有名な方々に遭遇したり、日本ではそうそうないことですからね。

●ロンドンでアパレル業界で働きながらファッションの勉強も続けられていたのだとか。
ロンドンの芸大で、ファッションの基礎やマーケティングの勉強をするコースに通ったり、起業家を目指す人のためのビジネスコースに通ったりしました。日本で自営業を経験した時に、私はリーダーについていくタイプというよりも、むしろ自分で最善は何かを考え、アクションを起こすタイプなので、この頃から独立して何か事業を始める方向に気持ちが向かっていたのだと思います。 

●日本とロンドンのアパレル業界で働いてみて違いを感じることはありましたか?
ロンドンのセルフリッジと日本の百貨店を比べてみると、色々と違いはありますね。日本の百貨店は古い格式や伝統がまだまだ足を引っ張っているように感じます。セルフリッジズは、クリエイティブで華やかで、はじけていますね。古い伝統しきたりなどをどんどん変えていくタイプのデパートです。また、もともとイギリス人の地元密着型だったのですが、近年、海外からのお客様を動員するため、海外にむけてPRする方針に変えたようです。日本デパートには、この考え方が必要かもしれません。また、これは民族性の違いかもしれませんが、お金の使い方が違いますね(笑)。しかし、セルフリッジで働いている時に、たくさんイギリスの大手アパレル業界のクリエイティブダイレクターの方々とお話する機会がありましたが、彼らは日本のファッション業界にとても関心を示していたのが印象的でしたね。

●十一年間ロンドンのアパレル業界で勤務された後、なぜ日本に帰られたのですか?
イギリスの文化に馴染もうと本当に努力したのですが、十一年間働いてきた時に見えない壁にぶち当たったんです。限界を感じてしまったというか。そして将来のことを考え日本に帰国することにしました。しかし、十一年間のイギリス生活というのは、私を完全に変えてしまっていました。日本に窮屈さを感じてしまったんですね。そこで、一年半かけてたくさんのビジネス書や起業家の方の本を読みまくり、大好きな街ロンドンで起業することを目標に勉強に没頭しました。勉強していくうちに、成功者の方々に共通して言えることは「人のために」という気持ちが強いということが分かり、今自分にできることをロンドンで行動に移すことにしました。

●二〇一二年についにStyle gateを立ち上げられたわけですが、具体的にどのような事をされているのですか?
私個人の利用価値と、社会貢献として、人の役に立てることを結びつけ、その接点を考えると、今やっている私の好きなロンドンを日本の方に紹介することに至ったわけです。観光案内、イギリス商品の販売ですね。またイギリスの新人ブランドを紹介することで、イギリスブランド、日本のお客様、私の三者が、利益を被ることができることも、その理由の一つですね。

●今後の目標をお願いします。
イギリス商品の販売では、日本に暮らす皆さんが欲しいと願うものを迅速にお届けすること、またロンドンの地元のデザイナーたちの新しいものをどんどん日本の方々に知ってもらいたいです。ロンドン観光案内ではガイドブックには載っていない、暮らしているからこそ知っているとっておきのコースでたくさんの方々にロンドンを好きになってもらいたいと思います!

 

山城みつか(やましろ・みつか)さん
金融関係で6年間働いた後、グラフィックデザイナーを経て、アパレル業界に転身。1999年にロンドンへ移住することに。ハロッズ、セルフリッジデパートなどの名だたる老舗デパートに11年間勤務しロンドンのファッション業界垣間見ると同時に、ロンドンの芸大にてファッションの基礎やマーケティングの勉強に勤しむ。2012年4月ついにロンドンと日本をつなぐ、ショッピングスタイリスト、ロンドン観光サービスを行うStyle gateを設立する。
ホームページ: http://www.style-gate.com/