ロンドン、サーパンタイン・ギャラリー 藤本壮介のパビリオン

ロンドン、サウスケンジントンのハイドパーク内にある、サーパンタイン・ギャラリーで、6月8日に一般公開したパビリオンがあるので、昨日9日に行ってきた。

 

このサーパンタインのパビリオンは毎年開催され、今年が13年目。毎年、そのデザイナーが選抜され依頼されるこのパビリオンは、今年はいくつもの受賞歴のある日本人建築家、藤本壮介氏に依頼がされ、その設置に至ったらしい。

 

行って見て驚くのが、まずその作品に触れられるどころか座って経験できる、とうことだ。この不規則なデザインには、どうやってデザインがされたのか、まず、平面の紙の上ではデザインできない形なので、やはりコンピューター世代の21世紀のデザイナー、建築家だということが思い知らされる。わたしには、奇奇難解。

 

中に入ると不思議な気分にさせられる。これまた不規則にデザインされた天井と、階段に人が自由に座ることができるようになっている。「中」の空間と「外側」の空間も曖昧で、その明確な仕切りもない。でも、外側にも階段があり、そこにも人が座れるようになっている。

 

パビリオン「中」に設置されたカフェには、人の長い列ができ、最高気温13度だった昨日のロンドンには、コーヒーが人の心も温めてくれる。

 

藤本壮介氏の、このパビリオンのコンセプトは、20㎜幅の鉄のグリッドでできた幾何学なパビリオンと、鮮やかな緑が融合する場所で、人と自然がそれと融合し、雲の中にいるような経験をしてもらうこと、だそうだ。

 

この、藤本壮介さんという建築家、海外に住む日本人として、このパピリオンのことを通じて、初めて知りました。北海道出身で、東京大学工学部建築科出身の42歳の建築家は、このサーパンタイン・ギャラリー(Serpentine Gallery) でこのパビリオンをデザインした、最年少の建築家だそうです。

 

2013年10月20日まで開催のこのパビリオン、ロンドン訪問の際は、是非

訪れられることをおすすめします。

 

V&A博物館からハイドパーク方面へ徒歩7分。ギャラリーサイトはこちらから。http://www.serpentinegallery.org/