ロンドン、クラリッジズホテルの歴史と、そのゴージャス感

ロンドン、メイフェア、Brook Streetにある5スターのホテル、Clarige's(クラリッジズ)。

オープン後の1860年からビクトリア女王をはじめ、第1次大戦、第2次大戦時には、イギリス貴族、ヨーロッパの王室のメンバーが亡命して長く「住み」、現在でも、世界のセレブ(日本のポップ歌手含む)が出入りするゴージャスなホテル。

 

(宇多田光が食事していた、1か月間泊まった日本の歌手(だれか不明)のために、リクエストされたジェットバスに工事して変えられたエピソードがある。)

 

このホテルには、一番有名な、心温まるエピソードがある。

第2次大戦時、ユーゴスラビア王国の王、ピーター2世とその妻が、212号室のスイートルームに亡命して住んでいた。当時の首相チャーチルの計らいで、1945年7月17日の1日間だけ、このスイートルームはユーゴスラビアの領土との宣言がされ、ベッドの下にユーゴスラビアの一握りの土が置かれ、無事、ユーゴスラビア王国の最後の世継ぎアレクサンダル2世王子が、「自国の領土」で生まれた。

 

近年見られたTVでの彼のインタビューが、そのエピソードが近年であったことが感じられる。

 

3時のアフタヌーンティの時間になると、ドレスアップした女性たちで埋まり、イギリスの社交界が垣間見れる。行かれる時は、ゴージャスなドレスでその貴族感(帰属感?)を経験するのもいい。