これが、セントポール大聖堂の「ささやきの回廊」Whispering Galleryから下を見たところ。30mの高さは半端でないくらい高い。
(「えっ?」と思われた方、そうです撮影は禁止なのですが、こっそり携帯で撮りました。が、やっぱり係りの人から親切に言われてしまいました。マネしないでね。)
このセントポール大聖堂のささやきの回廊、建物上部のドーム状になった一番下方にあります。ドーム部分の下方と言っても、地上から30メートルの高さ、階段で言えば257段目です。ぐるぐる螺旋状の木製の階段をひたすらに見つめ、運動不足を感じながら登ったところがここです。
壁に沿って円形の石のベンチがあるので、そこに腰かけます。スピーカーでも放送しているかのような「ささやくような響いた声」が聞こえます。正直私は、すっかり「ささやきの回廊」を演出していて、放送されているのかと思っていました。(何度もここまでに昇ったのに、ずっとそう思っていた)
ドームのこちらでしゃべった言葉が、ドームの天井を伝って向こう側に聞こえるということから名づけられた「ささやきの回廊」。読み聞いていたけれど、まさか本当とは! 今回してわかったことです。
3人グループだった私たちの一人の方がドームの向こうへ走りました。そして、声を伝えるコツ「壁に口を近づけ、声帯を使わない、こそこそ話の声で大きく言葉を発する」と、その声はスピーカーで拡張されたように大きくこちら側へ聞こえるのです。
私たちの場合は、ちゃんと日本語の言葉が聞こえたので、錯覚ではないことは確かです。
声がドームを伝わることが、完成した300年前の1710年に、クリストファー・レン(建築家)は計算していたのか。不思議です。
皆さんも、試してみて。
ちなみに、チケット代金に含まれたオーディオガイドは、最近アイフォンに変わりました。たくさんの説明が訊けるので、地下を含む、すべての詳細の情報を聞きたければ2時間以上はかかります。
勇気のある方は工事現場のような下が見える鉄の階段で、528段で頂上近くまで登ることもできます。
(入場料17ポンド、オーディオガイド付き)