中世を追う旅Vol.2:ハンプトンコート宮殿

ヘンリー8世
ヘンリー8世
アン・ブリン
アン・ブリン

前回Vol.1の続きです。後日ハンプトンコート宮殿へ行きました。

 

ハンプトンコート宮殿は、トマス・ウォルジー枢機卿が、当時稀にないイタリア最新流行建築を取り入れた国内最大のトレンディな宮殿でした。しかし、ヘンリー8世の嫉妬心?から、「進呈」することになりました。

 

中世の宮殿の部分がそのままが保存されている部分があることから、アン・ブリンが踏んだであろう石畳や、グレートホールを経験します。

 

アン・ブリンは、1533-1536年の間女王としてここに住んでいました。(当時の王はあちこちの宮殿に移動していたので、定住ではなかった。)



お客様のA.E.さんは、アマチュアオペラ歌手。将来アン・ブリンを演じるかもしれないので、

その勉強のため、今日はハンプトンコート宮殿へ向かいます。 

 

昨日と同じホテルSavoyのロビーで、体が沈み込みそうなソファーでお客様待機中。 

暖炉の火は、またまた貴族な気分。


ハンプトンコート宮殿へ

さて、Waterlooから列車に乗ること40分、バスでのんびり行く行き方を好む人もありますが、列車で行くことが一番早い方法です。ハンプトンコート駅に着いたら、川を渡れば正面、ゲートまで徒歩3分。

当時の王たちは、このテムズ川でボートでロンドンから到着していたそう。(3時間くらいかかる)

 

オーディオガイドを借りる時、その女性が「正しい服装にしたいのなら後ろのガウンを着てね。」

「正しい服装」と言われたからには、中世風のベルベットのガウンを着ないわけにはいきません。

私はグリーンを、彼女はパープルを。

コートの上に着るから身軽でないと、バッグもあるし重い〜。しかし、周りも見ると皆来てるから、あの女性に同じことを言われたらしい。

 

オーディオガイドと併用しそこには説明していない、いろんな裏話をお話ししながら進んでいきます。

ゲート前にいる可愛いスタッフが切符を確認にしてくれます。

 

1500年代のヘンリー王のグレイトホール、また1000人近くの来客に6日間食事を与えたというヘンリー八世の大きなキッチンは見ものです。

エリザベス一世がよく訪れたというこの宮殿の女王専用のキッチンは、今はカフェだったりします。


グレートホールの木製パネルの1枚に、誤って取り除かれずに残った H(ヘンリー)と、A (アン・ブリン)が重なった2人のイニシャルが。

残念、暗くて写真には撮りません。

アン・ブリンの紋章だった冠をかぶったハルコン(鷲)。結婚後の入居に間に合うよう夜を徹して大急ぎで天井に取り付けられたのだそう。


フィッシュコートと呼ばれる、お肉や魚を保存、処理していた横にチューダーガーデン。

 

昨年、宮殿の500年の記念のために、ヘンリー8世の時代のガーデンが、絵画の背景を元に忠実に再現されました。

 

グリーンにストライプの上に立つのは、中世の動物たち。

 

下にその説明のビデオを見つけました。(英語)

 

 

広い宮殿、面白かったけれど、たくさん歩いて疲れた。

中世とそれ以降の当時の宮廷生活を満喫した後は、やっぱりイギリスのお茶休憩。

 

宮殿横の16世紀のパブで美味しいお茶と甘いイギリス伝統のトフィー・プディングケーキを注文しました。

大きいデザートは半分ずつでちょうどいい。2人ですっかり平らげました。おいしかった。


今日は、予定の列車を次に遅らせるくらい、宮殿を隅々まで満喫しました。

 

16世紀、17世紀、18世紀の王とお妃、ロイヤルビューティーと言われる公爵夫人たちである侍女と、王の愛人たちの肖像画を見た後は、すっかり気分はタイムスリップ。ハンプトンコート宮殿だけでも1日が十分楽しめます。

 

4日間、ご一緒させていただいたA.E.さん。新しい人生のPhraseを応援してます!

楽しい時をありがとうございました。

A.E.さんのコメントは「お客様の声」はこちらからご覧になれます。