EU離脱の混乱とRemainの希望的観測

 

EU Referendumにて英国EU離脱が決定して5日が経ちました。

私は怒っています。

 

 

同日、再選挙を希望するオンライン署名運動が始まり、早速私もサインしました。(選挙権はないんですけど、英国住民であれば署名できます。)10万人が署名されれば、国会で討論される効力を持つ署名です。驚く350万人が署名しました。

 

また、「ロンドン市長を頭首とするロンドン独立、EU加盟続行」とする、あまりにも夢想のような署名活動も発生しました。同じく数千万人の人が署名しました。(私は署名してないです。)

 

同時に、EU離脱に投票し、後悔しているBregretと言われる人たちの告白記事が新聞に掲載されます。「信じていた離脱派の党首ナイジェル・フェラージは、亡くなったJo Fox議員のことを忘れたかのように「銃犯罪もなく」と語り言葉通り吐き気がし、90歳の祖母さえEUに残ることに投票したことを聞き、首相は辞任する、経済の急落のニュース、私は一体何をしてしまったんだろう。。」という後悔の記事。( Independent紙)

 

また、コーンウォールという英国最南の海岸沿いの町は、貧困の町だが、毎年の60ミリオンポンドという多額のEU資金が投入がされ、かなり潤っている。離脱派はこのEU資金が途切れることなくEU離脱を約束し、住民のほとんどは離脱に投票した。今、そのEU資金が継続されることは無くなることを知り、住民はこの資金の継続を懇願している。( Independent紙)

離脱するのに、資金のみの投入補助がされるわけがない。

 

離脱派がスローガンで掲げていた週350ミリオンポンドというEUへ払っている資金を、離脱が決まれば、国営医療サービスNHSへ投入すると約束していたが、選挙後「それはできない」と党首ナイジェル・フェラージがITVモーニングで断言した。(元BBC番組プレゼンター、あっけ)上記写真が、ちゃんと証拠に残っているのに。

 

こんな話ばかりがニュースになる中、いかに住民が無知な情報の上に、「シリアなどの難民が入ってきてほしくない」という外国人嫌いの目的だけで投票したことがわかる。そして、現在数多くの人が後悔をしている。

 

このEU離脱により、ヨーロッパからの人々の英国における労働する権利が将来無くなることを受けて、外国人嫌いの人が人種差別の言動する事件が多発している。「ポーランド人は、国へ帰れ」というカードがポーランド人の学校の周りに複数貼られた。

 

金融面では、Facebook投稿者は「ポンドAUSの8000ポンドの外貨口座が、一晩で8000ポンドをなくしてしまった。」

また、ポンドに対する円は、6ヶ月前180円だった現在、1ポンド139円に激変しています。

 

こういう混乱を迎える中、先ほどキャメロン首相は、「EU離脱は必ず起こる」「2回目の選挙はされることはない」と宣言した。

 

デモクラシー民主主義といえど、なぜ無知な民衆に国の将来を決めさせる大役をキャメロン首相は選んだのか、私には理解できません。

 

キャメロン首相は10月を辞任の時期としていますが、後4カ月のうちに時期の首相は決まるのか?

 

キャメロン首相は、辞任宣言をした後、首相官邸に入った時「EU離脱の面倒でハードな作業を何で自分がしなくちゃいけないんだ」fxxkとSwearまじりで吐き捨てるように要人に言ったそうです。

(元ロンドン市長ボリス・ジョンソンが、首脳になりたいがばかりに離脱派になったのなら、彼がこの「尻拭い」の責任を取るべき、と私は思う)

 

その次期首相が決まらないからには、英国政府はEU各国との交渉は進められません。

英国は、第50条(リスボン条約・注釈1)にサインをしないと、EU諸国は交渉には入れません。

英国は、貿易諸国との交渉が確定しないことには、第50条(リスボン条約)にはサインはしません。

 

(注釈1「第50条」はリスボン条約という、EUの基本条約の一つで、「EUを脱退したい国が欧州首脳理事会に意志を通知してから、二年後にEUの法が適用されなくなる」という協定)

 

まだ2年間かかる予定の英国のEU離脱は、EU首脳、フランス首脳他から「すぐでも抜けるべきだ」と発言されている中、かなり早まることが予想されます。ドイツ・メルケル首相は、かなりイギリスにピスオフ激怒しているそう。

 

しかし、一般市民は「起こらないんじゃないの」「覆す余裕があるんじゃないの」と希望的観測を持っているます。私も含む。PLEASE!懇願。