復活祭 :キリスト様に似ていると得すること(俳優)

トラファルガー広場で毎年開催される無料演劇「The Passion of Jesus」(キリストの受難)
トラファルガー広場で毎年開催される無料演劇「The Passion of Jesus」(キリストの受難)

昨日は、Good Fridayという休日で、この金曜日から月曜まで、イギリスは4日間のイースターホリディ(復活祭)に入ります。

 

Good Fridayは、キリストが拷問をされ亡くなった日だそうで、この拷問される様子をPassion of Jesus(キリストの受難)といい、毎年トラファルガー広場でこの様子が壮大な演劇として上演されます。

 

ロンドン市(Mayor of London)が支援して行われるこの演劇は無料で、私が2年前に初めてこの演劇(キリストが十字架を背負って歩き、傷だらけの体で磔(はりつけ)にされる様子)を見たとき衝撃でした。

 

キリスト教でない私でさえ、来年も行きたいと思わせる、その迫力、何せ100人の俳優、ロバや馬は全て本物の動物が登場して、かなりリアルです。

数千人という観客が集まるのだけれど、石の床に座って3時間、毎年来られる方は、座布団持参で用意周到です。また、この時期はかなり冷えます。(最高気温13度)防寒も必要です。

(その様子を見たい方は、ここから他の写真が見ることができます。)

 

さて、今回の本題はこの俳優さんのことを調べて見ました。

 

この主役の俳優の方は、ジェームス・バーク-ダンスモア(James Burke-Dunsmore)さんという方で、日頃からこの長髪とお髭をたくわえていらっしゃるそうです。

 

このトラファルガー広場のThe Passion(演劇)は、ウィンターシャル・エステイト(Wintershall Estate)という劇団が演じるのですが、この劇団の「キリストの人生」という演劇に1998年に初めて起用され、それ以来ずーっと19年間、彼はキリスト専門の俳優さんらしいです。

 

まして、彼は「Good Friday」に生まれた人だそうです。ここまで聞いたら、これは彼の運命のような気もします。

スコットランド、ウェールズの国内中、オーストラリアの国外のあちこちから呼ばれ、エージェントにも属せず、仕事は尽きないそうです。

 

今まで、キリストのような風貌をしているとどんなことがあるかという質問に、まずステージに登場した時、観客の男性が泣き崩れるそうです。(敬虔なキリスト教の方ね。)

 

通りを歩いていると、よく引き止められ「最近教会に全然行っていないから、罪の意識を感じる」と告白されるそうです。

ある女性は、「本当にキリスト様の横に立っているような気分よ。」

 

バーに入ると、人々が肘で合図し合い、挙げ句の果てに水のカップを持ってきて「これをワインに変えてくれるか」と頼みに来るそうです。(笑、そりゃ、無料でお酒が飲めたら、それに越したことはないですから。)これがしょっちゅうだそうです。

 

ある時、バーでデートしていた時に、両隣りに座っていた人たちが、テーブルをくっつけ、最後の晩餐の様子を再現することになったそうで「その彼女は、面白がってくれたからよかったけど。」

 

 私が思った一番強烈な経験が、「エジンバラフェスティバル(スコットランド)の後、ケンカの集団から救われた」話です。

 

近くに泊まっていた彼は、舞台が終了した後、キリストの衣装のまま歩いて帰宅していると、通りの前方に取っ組み合いの喧嘩をしているグルーブが。「これは喧嘩の巻き添いできっと殴れられるに違いない」と思ったそう。

 

近づいて行くと、相手の歯を折らんばかりに殴っていた人が、とっさに見上げ「It's Jesus!(キリストだ!)」と叫び、全員が喧嘩をやめたのです。私の出番だと思ったので、(舞台と同じね)新約聖書の"Parable of the Prodigal Son"(放蕩息子の帰郷)(ルカによる福音書 第15章11~24節)の話しを始めたそうです。

 

すると彼らは、半円になって彼を取り囲み、すっかり聞き入り、話の最後には「それから最後はどうなったの?」と夢中になって、喧嘩のことは忘れてしまっていたんだそう。

 

ここまで聞いたら、彼の影響力は、単なる俳優業だけでない、きっと何かのオーラがあるんじゃないかと思ってしまいます。

 

彼曰く、この「キリスト業」がとても楽しい。「年取ってもずっと続けていくつもりで、白髪になってできなくなったら、キリストの話を監督と脚本書きをするつもりで、 将来は心配していない。ハリウッド進出したいわけでもないし。」

ということです。

謙虚なイギリス人らしくていいわ、と思う私でした。

 

因みに、グッドフライデーは毎年変わります。「春分の日の後の満月から最初の金曜日」だそう。彼の演劇を見たかったら(毎年のグッドフライデー祝日だから)カレンダーで確認してね。毎年トラファルガー広場で会えます。

 

 

Witershall Estateサイト 

(お話のリソースはこちら

 

番外編:調べていると、以前メルギブソンが監督した映画「The Passion」は衝撃的でしたが、「Ressurection」(その2日後の日曜日にキリストが復活する様子)の映画を作っているそうです。楽しみ。

 




英国☎︎+44-744-799-6335

日本時間18:00-25.00/ イギリス時間はマイナス9時間

ロンドンから私がサポート

ご安心ください。ご質問はなんでも、私がここロンドンからお答えします。

 

🖋  Blog ブログ



\フォーローしてね/



思いのままのロンドン・イギリスをサポートするロンドン個人ガイド、パーソナルショッピングサービス