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ロスチャイルド&Co.という会社を知っていますか。世界40ヶ国に会社を持ち3400人の社員を持つ巨大投資銀行です。
オーストリア、フランクフルトが出身の元々は貧しいユダヤ人のロスチャイルド一家は、19世紀にはヨーロッパで最大の権力を持つパワフルな銀行家と成長するのです。この5人兄弟は、5本の弓矢をシンボルとする紋章を持ち、多国籍の銀行を設立、現在もヨーロッパの資本を所有する巨大企業。
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さて、話を端折ると、この子孫である、パリ生まれウィーン育ちのフェルナンド・デ・ロスチャイル男爵が、その枝分かれのイギリスのロスチャイルド家の女性と結婚するためにイギリスに移住します。その時に「週末用の家」として「フランスのお城のような家」を建設したのが、このワデスドン・マナーです。繰り返しますが、「週末の用の家」=パーティ用です。(!)
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電車とタクシーで1.5時間、ロンドンからずいぶん北のエイスブリー・バッキンガム州にあるこのワデスドンマナーは、日本のNHKBSで番組が放送されたらしく、もしかするとここイギリスよりも、日本の方の方によく知られているかもしれません。
このワデスドンマナーは、クリスマスの時期のその1週間は特に入場者が増え、時間制で販売されるチケットは、ほぼ完売状態です。それは、お家にディスプレイされるクリスマスツリーもさることながら、日が暮れてから行われる素晴らしい光と音楽の、巨大建物にプロジェクトされるショーが素晴らしいからです。
![お家に飾られるクリスマスツリーは、数えられなくらいたくさん。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=767x1024:format=jpg/path/s65d40b187db39696/image/i9535db80cf11209a/version/1514407307/image.jpg)
迷ってしましそうなくらい巨大な裏庭のガーデンも、ライトアップされ、子供達の探し物ハンティング、ライトで照らされる巨大テントカフェなど、日が暮れて子供連れの家族が殺到する場所はそうそうないでしょう。
ガーデンの中に突如現るテントカフェ。
中では、本物の火が燃える暖炉が焚かれ、風情があって暖かい。
カフェは、建物横と、このガーデンの中のカフェ、ステーブルのカフェと3つがあります。
知らずに先に建物横のカフェでお茶してしまったけれど、この雰囲気の良いガーデンのテントカフェの方が良かったと、ちょっと残念。
雨が多い冬の森は土が濡れて、足場が悪いところを歩きます。汚れても良い靴、滑らない靴で行きましょう。
ステーブルカフェは、昔は馬小屋だったところが。カフェやお店に。居心地いい毛皮のクッションが椅子に。
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お家の中は、私が行った2017年12月時点では、大半が修復中で閉鎖されていました。
3分の1しかオープンしていないと言っても、地上階と地下と7-8部屋を見ることができました。
では一体、「全館開館しているときはどれくらいの時間がかかるの?」という私の質問に、「Oh, オーディオガイドを聴きながら2.5時間よ。」というスタッフの返事にびっくり。
![大きな肖像画は、ルイ16世。あのマリーアントワネットのご主人だったキングです。他エリザベス1世や、びっくりするような歴史上の有名人の肖像画もロスチャイルドのコレクションの一つ。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=573x10000:format=jpg/path/s65d40b187db39696/image/ia3a0684b48bcb001/version/1514494923/image.jpg)
現在もロスチャイルド家が所有しているこのお家。3人の子供を持つその所有者は、将来はその長女が引き継ぐことになっているそうです。現在、ナショナルトラストが管理しています。
ロンドンから1〜2時間で電車で行ける所に19世紀の貴族のお家があり、ちょっとした週末の郊外のミニトリップにはおすすめです。
入場チケット、電車のチケットは事前にオンラインでの購入、到着の駅にはタクシーはいませんので、電話して呼びます。
現地までご案内同行をご希望の方は、お問い合わせからお尋ねくださいね。
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