サウスバンクと呼ばれるテムズ川沿いをゆっくり散歩したことはありますか? テムズ川の橋の上から、水面と広い空をオレンジピンクに染めて落ちていく夕陽は、見た者しかわからない、なんとも感動的なシーンです。
ロンドンはテムズ川が、街の中心をうねるように流れています。ロンドンの歴史は、テムズ川からはじまったことが、おのずとわかるこの壮大な流れは、1000年前の人が見た川と変わっていない、この感動を経験してください。
ロンドンのアイコンと言われる建物群を、喧噪を避け、のんびりテムズ川から見ることもその楽しみ方のひとつです。
●観光ガイドコースの中に、30分クルーズを組み込ませていただき、テムズ川からロンドンの名所を効率的にご覧いただけます。
1801年から建設が始まった古い歴史を持つ、リージェントキャナル(運河)。近代革命から第1次、第2次世界大戦の戦時中まで運盤用として活躍していたこのキャナルを走る、このカラフルな細長いローボートが停泊する横を散策します。
1960年から一般用に公開されたこのリージェント運河は、イングランド上流まで長く長く続く運河。屋根に庭を持つボート、座れる椅子を持つボート、本屋さんのボートなど、ロンドンにも水上生活している楽しいボートがたくさん見れます。
このキャナル沿いの散策は、観光客が来ることはほとんどない、地元の生活者のくつろぎの散策コース。エリアによって景観は変わりますが、お話ししながら水際を歩くこののんびりした散策コースは、イギリスだからできる貴重な経験。
このナローボートに乗って移動するキャナルも一味違った観光。
■ナローボートに乗船するその様子は、フォトギャラリーの中でご覧いただけます。
ロンドン東部にある日曜だけ開く花売りのマーケットとかわいいお店の通り。朝は8時から花屋の露店が狭い通りをぎっしり並ぶ。両脇に建つ個人の小さなお店も人をかき分けながら1軒1軒見て歩くと、ヴィンテージショップからアンティーック家具やアクセサリーショップなどなどアート感あふれる帽子や雑貨の店など、いろいろなお店が発見できる。道から外れると古道具屋、おしゃれなカフェやパブもある。
花売りのおじさんの活気のある声が響き、閉店の4時ころになると、花束2つの5ポンドの大安売りに入る。
ロンドン東部は昔のラフな面影を残したまま、週末はマーケットとビンテージが好きな人たちでストリートパーティのように人が集まる。
インドやバングラディッシュからの移民の人たちの街だったこのエリアは、彼らの民族衣装のお店の合間に、新人デザイナーのブティックやビンテージショップが並ぶ。殺伐な倉庫街が、大きなマーケットに代わり、一歩足を踏み入れると、そこは雑多な民族のストリートフードマーケットとともに、無名デザイナーのアートや商品が並ぶストールでひしめき合っている。(フードマーケットのひとつに日本人ののたこ焼きを見つけた。)
ビンテージショップは、隠れた入り組んだ通りの奥のおおきな倉庫が変身していたりするので、それを発見するのも面白い。
ちょっとした広場になっている、このデューク・オブ・ヨーク・スクエアは、表通りから隠れた、スローンスクエア駅近くにまだ近年できたばかり。チェルシーといわれる高級住宅地にある都会のオアシス。
回りにはカフェやレストランとともに、ハイストリートから高級ブランドのブティック街がある。またすぐ裏には、無料入場の超現代美術館サーチーギャラリーもある。
ショッピング、美術鑑賞、カフェでお茶というのんびり時間が過ごせるいい環境がある。屋外でお茶できるのもまた気分がいい。住民も子供とのんびりしている人と一緒にまじって、のんびり週末を過ごすのもいい経験。
70-80年代、パンクやミニスカートの新しいファッションをリードしたのがこのキングスロードだった。
ケンジントン宮殿は、1689年に、ウイリアム3世とマリー2世の新居として建築(改造)され、その際に、正面のガーデンもケンジントンガーデンとして建設されました。美しい建物の1部が観光に一般公開されています。ガーデンは、その後世の女王たちにより池やイタリア式ガーデンなどが加えられていきました。
まずロンドンでもおすすめのカフェがここにあります。このカフェは1704年当時のアン女王が、温室として以外にも、夏の夕食ができるハウスとして内装が変えられました。天井が7メールくらいはあると思われるスペイシャスな広い空間に、天井までの高さの大きな窓がたくさんついたこのエレガントな建物でいただく紅茶とスコーンは、私たちもクイーンになったような優雅な気持ちにさせてくれます。
お茶の後は、横にある大きなケンジントンガーデン(当時王室専用だった)を散歩して、季節を感じるのもステキ。
なんといっても、英国に来たら経験してほしいのが、パブ。古い時代は男性の社交場であり、当時のある男性は1日中ランチも含め入り浸っていたという話も読んだことがあります。
ただ古い時代は、パブに出入りする女性は、気品のない「あばずれ」だったそうで、いまでもあまり年配の女性はパブでは見かけないのはその理由?
男女のその意識の違いは、当時とは異なります。
このメイフェアにある、「豪華」なパブは、やはり当時の貴族階級の人たちが多く住んだというエリア故、その門構えも立派です。二階にあるトイレに行く途中にその歴史を読むことができます。
この、2013年に皇室の御用達しになったばかりの小さな、いまだに家族経営の、5つ星ホテルのアフタヌーンティは、豪華だけれどアットホーム。
現女王のお母さまであるクイーンマザーがお気に入りで、女王の妹の息子であるデビッド・リンリー氏によるインテリアデザインのレストラン、ティールームがある。ティールームのかわいい黄色インテリアは、独自に使われているティーセットとお揃いで、なんともかわいさと豪華さを醸し出している。
キャサリン妃が結構式前夜にここに泊まったことで一躍有名になったホテルでもある。
裏庭を望む屋外にもテーブルもあり、都会の中の喧騒をかき消してくれる静かなティーのひと時が、自分も貴族の一人になったような豪華な気分にさせてくれる。スタッフも、他の5つ星ホテルのように気取っていないところも、とても居心地良い気分にさせてくれる要因。予約は2か月前であれば、必ずとれる。
イギリスのイメージの花は、バラ。
大きな美しいイングリッシュガーデンに一斉に咲く大きなバラ園は、6月後半の2週間だけ見ることができる、貴重な経験。
ロンドン郊外ハンプトンコート宮殿と、ロンドン市内の公園にそれぞれ一か所ずつ。
ロンドンっ子の気分で、ピクニックするものオツ。
年間日照時間の短いロンドンのイギリス人は、夏になると「ここぞ」とばかりにみな公園で日光浴。
白とブルーのストライプの押りたたみ椅子が置いた公園もあれば、または芝生に寝ころびます。
時間があるのなら、サンデーアフタヌーンにワインとチーズをピクニックバッグに詰めて公園へ。
うーん、やっぱりイギリスの夏は、太陽とブルースカイ、そして芝生でピクニックに限ります。現地人に混じって、気分は住んでいるロンドンっ子。